お久しぶりです。いいだりょう(@aviciida)です。
昨日、CryptoAge主催の勉強会でLTをしてきました。
人前で話すのは人生で数回しかなく、しかも最後に話したときからかなり時間が経っていたので、色々学ぶことがありました。
反省の嵐が過ぎ去ってしまう前に、振り返りたいと思います。
まずは、僕をLTとして誘ってくれた渡辺創太くんにspecial thanksですね。ありがとう!
今回のスライド、なんか使ったことないのでSlideShare使って共有してみます。みないでください。
サマリー
10名を超える人の前で話すのは、よくよく考えたら人生で3回目くらいです。
最後に経験したのは、AdeccoのCEO for One Monthの最終選考で自分のビジネスアイディアをプレゼンした2016年6月です。
なんと2年ぶり!
今回のプレゼンをする時の唯一で1番心配していたことは「人前で緊張して言うべきことがすっ飛んでしまい、黙ってしまう」ことでした。
しかし、実際やってみると、意外とペラペラ喋ることができました。
そして反省点は、意外にペラペラ喋れすぎて時間配分を完全にミスってしまったことです。
理想はちゃんと自分の言いたいことを全部言って、綺麗に10分で終わることだったのですが、色々大事なことを言えず無念の時間切でした。すみません
また「そもそもこいつ誰だ問題」や「なんでこいつがNavalについて語ってるねん問題」などもあり、反省することはたくさんです。
意識したこと
まずオーディエンスの頭に枠を作る
僕は最近、何かについて話したり説明したりする時に大事なのは「説明に入る前に相手の頭に枠を作る」ことだと思っています。
というのも、いろんな人がいろんなことについて説明しているのを聞いて、わかりにくいと思う人と話していて感じる1番大きなことは「あれ、そもそもなんでこの話ししているんだっけ」というのが迷子になってしまうからです。
逆に、説明が上手い人は「今から話すことは、xxxという疑問に答えるためです。」とか「xxxということをわかってほしいです」と最初に前提として共有している人と感じます。つまり、聞く人の頭の中に「枠」をあらかじめ作っておくということです。
僕も今回はそれを意識したつもりです。
1スライド1メッセージ
これはバンコクで働いていた時にマッキンゼー出身の上司に何回か言われて以来、意識していることです。
「上の大きな文字でメッセージを書いて、下に図やグラフを根拠として示す」というのを意識しました。
理由は普通に、紙一枚で複数のメッセージを伝えるのは難しいし、それをしようとしたら「結局何が言いたいの」と迷子になってしまうからですね。
実際に自分が「1スライド1メッセージ」をできているかわかりませんが、少なくともそんなことは意識しました。
よかったところ
意外と人前で話せる
「意外と」ってどういうことやねん!と思う人が多いかもしれませんので少し前提(自分のバックグラウンド)を共有します。
今はだいぶマシになったのですが、僕は小さい頃、かなりひどい吃音でした。
吃音とは、
-
言葉が出ない(特定の文字列を言えない。例えば自分の場合は「しつもん」が言えなかった)
-
言葉が伸びる(おれ→おぉぉれ)
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繰り返す(おれおれおれ)
みたいな、軽い言語障害です。
人前で話すときはもちろん、親しい友人や両親と話していても吃音になることが多かったです。
そんなこんなで、性格的には目立ちたがり屋ですが、みんなの前で話すのはとても苦手でした。
20人を超える人の前で話したのは人生で2回目。最後にやったのはAdeccoのCEO for One Monthsファイナリストに選ばれた時の最終審査でした。
そのときはセリフが飛ばないように、スクリプトを丸暗記して挑みました。まぁまぁうまく行きました。
今回はせっかくなので「スクリプトを用意せず、要点だけをスライドに書いておいて自然に話してみよう」
と若干無謀なことに挑戦してみました。
「多分プレゼン中に言いたいことが吹っ飛んで恥かくだろうな」「でも良い経験だしいいや」程度のマインドで。
実際どうだったかというと、普通に話せましたね。特にプレゼンを通しで話して見る練習をしないまま挑んだので不安でしたが、ちゃんというべきことは言えました。
吃音などのトラウマがあったにも関わらず、言いたいことが吹っ飛ばず・あまり吃らずしっかりと喋れたというのは良かった点です。
- 自分の頭で考えてスライドを作る
- 要所をスライドに加える
これをすれば、スクリプトを丸覚えしなくても、スライドの言葉がトリガーになって色々言葉が出てくるんだと学びました。
悪かったところ
前提の共有不足
どういうことかというと「そもそもお前誰やねん」「なぜお前がNavalについて語ってんねん」という疑問がオーディエンスの頭にずっと残ってただろうということです。
はい、完全に自分のミスです。
「なぜ僕がNavalについて語っているのか」の前提を共有する必要がある、というのは完全に自分の考えが及ばなかったところです。
「何の話をするのか」という前提を共有することに気を取られすぎて、もう少し枠が大きい「なぜお前がこの話をするのか」という前提の共有の必要性に気づきませんでした。反省です。
ただ、自己紹介の欠如については少しだけ言い訳させてください。笑
最初に自分の自己紹介をするのもアリだと思っていたんですが、せっかくなら最初は自己紹介すっ飛ばしてNavalについて熱い想いをぶちまけ、聴衆の関心を引いた状態で最後に自己紹介をした方が名前を覚えてくれるだろうと思ったんです。
もしプレゼンターが有名人だったり、その分野の最前線で名を馳せている人なら、この先話す内容の信頼性などの担保になるので先に自己紹介をするべきだと思います。
しかし自分の場合はまだどっちつかずのポジションの人間で、自己紹介をしたところで「結局誰やねん」という疑問は残ると思いました。
結局、時間配分のミスで自己紹介をまるっとすっ飛ばす結果になってしまったのですが…泣
時間配分ミス
はい、今日の一番のミスはこれです。
スライドを作りながら「こんな感じだったら10分かからずに終わっちゃいそうだな」と思っていました。(いま見たらどう考えても10分でちゃんと話せる内容ではない)(しかも意外と人前ですらっと言葉が出たのでつい1スライドごとに話しすぎたかも)
「どうせ時間余るんだから」と思って、英語の部分を全部英語で読んでみたり、企業を1つずつ紹介してしまったり、「そこ言わんでよくね!?」みたいなところの粒度の部分まで詳しく話してしまった気がします。
特に会場にいた友人からは「英語で読み上げるアレいらなかった」と言われ、確かにアレは自分の英語の発音を見せびらかすクソくだらないエゴだったと猛・猛・猛・猛・猛省してます。
また、こんなに想定時間と実際にかかる時間に乖離が生まれた理由として、今回はプレゼンのスライドを作って頭の中で多少プレゼンのシミュレーションをするだけで、実際に声に出してプレゼンの本番練習みたいなのをしなかったというのがあります。
というのも、「本番練習をするのってセリフ覚えるためでしょ」という、本番練習の目的を完全に勘違いしていましたね。
本番練習は、言い回しの確認とかセリフの暗記だけでなく、ちゃんと時間通りに収められるかというベースラインのチェックでもあります。たとえ時間余裕だろうと思っても、1度は本番さながらの環境で練習した方がいいです。
学んだこと
自分の頭で考えて作ったスライドなら暗記しなくても話せる
読んで字のごとくです。どこかから引っ張ってきたものでなく、自分の心血を注いで作ったプレゼンであれば、セリフを暗記しなくてもスライドを見るだけで話がスラスラできます。
「心血を注いで」というのを少し具体化すると「自分なりに噛み砕いてインプットしたものをスライドに表現する」ということです。よく理解しないままスライドを作ってしまうと、どうしても暗記頼りになってしまい、いざという時にセリフが吹っ飛んでしまう可能性があります。
本番練習は大事
はい、上に書いた通りですが、大事です。
いくら完璧に作られたスライドでも、話す時間がそのスライドをカバーしきれなかったらアウトです。カバーされなかったスライドは、いくらクオリティが高くても関係ありません。
こういう学びは挑戦することから生まれる
そんなこんなで色々書いてきましたが、強く思うのが、そもそもこういう風にたくさん学びがあるのは、自分が普段やらないようなことに挑戦したからですよね。
自分の得意なことばかりを自分の快適なところばかりでやっていても、こういう学びは得られにくいでしょう。
僕は今回満足いくとはとても言えない出来のプレゼンで非常に反省しておりますが、この反省およびこの反省によって得られる将来の成長は、そもそも今回慣れないLTをやってみようと思ったから得られるものです。
よく言われますが、挑戦することによってのみ成長できるって本当にその通りだなぁと思いました。
おわりに
ちょっと長くなっちゃいました。
今回はいろんな反省がある一方で、自分の好きなことに関しては吃音とか関係なくたくさん喋れるということがわかりました。
どうやら目立ちたがり屋な性格だけではなく、ちゃんと話す能力もその性格についてきているようです(おそらく)
これからは、どんどん人前で話す機会に挑戦したいなと思っています。
僕と関わりない人でも、興味ある方はぜひご連絡ください。Twitterでツイートしている内容であれば基本何でも20分くらいは話せると思います。
もちろんですがお金とかいりません、多分。
連絡はこちらまで
もっと成長していこ〜
あ、そもそもこの記事書こうと思ったのも、わざわざ僕のプレゼン聞きに来てくれたYahoo新卒の高校同期のおかげです。素敵なフィードバックめっちゃ感謝!