こんにちは。いいだりょう(@aviciida)です。
スタートアップ界隈では有名なAngelListを創業したNaval氏が「運に頼らずリッチになる方法」についてをTwitterのスレッドで語っていたので、
許可をとって翻訳することにしました。
下の当該ツイートを見ていただければわかる通り、
およそ7,000RT & 18,000likesという大反響。日本でもぜひ紹介したいと思ってこの記事を書いています。
もし英語ができる人は、以下が当該スレッドになりますので、そちらを見ていただいても大丈夫です。(5:23 PM - May 31, 2018のところをクリック)
How to Get Rich (without getting lucky):
— Naval (@naval) May 31, 2018
- 富を追い求めろ
- カネや社会的地位は気にするな
- エクイティを持て
- 戦える分野は増えた
- 仲間を適切に選ぼう
- 積み重ねよう
- 売ること・作ることをマスターしよう
- 特殊スキルを身につけよう
- 信用力をつけよう
- レバレッジを手に入れよう
- ビジネススキルなんてものはない
- 死ぬほど働こう
- 時給を設定しよう
- すぐに稼げる方法なんてない
- もし富を手に入れたら
- 【続編出たよ!!!】
- (終わりに)
富を追い求めろ
カネや社会的地位ではなく、富(wealth)を求めよう。
富とは自分が寝ている間にもお金を稼いでくれるもののことだ。
世の中、倫理的に富を蓄積する方法があるということをまずは理解しよう。富を軽視すると、富に逃げられることになる。
カネや社会的地位は気にするな
カネは時間や富を交換する手段に過ぎないし
社会的地位は社会階層でのあなたの位置にすぎない。
社会的地位を求めていきている人は無視しよう。彼らは「富を求める人」を攻撃することで地位を得ているのだ。
エクイティを持て
時間を切り売りしても富を蓄積することはできない。経済的自由になるためにはエクイティ(事業もしくは事業の一部)を所有する必要がある。
戦える分野は増えた
インターネットの登場により、戦える分野の幅が広がった。しかしそれに気づいている人はまだ多くはいない。インターネットを使えば戦える分野はたくさんある。もっと広く分野を見よう。
富を得るためには、「社会が求めているが、どう手に入れればいいかわからないもの」を社会に提供するのがいい。それも大きな規模で。
戦う産業を選ぶときは、長期戦を共に戦える仲間がいる分野を選ぼう。
仲間を適切に選ぼう
ビジネスパートナーを選ぶ際は、賢さやエネルギーも大事だが、誠実さがもっとも大事である。
皮肉屋や悲観的な人からは距離を置こう。彼らは自分自身のためにしかいきておらず、他人に気を遣えない。
積み重ねよう
積み重ねていこう。富/人間関係/知識など、人生における全ての成功は「複利」によってもたらされる。
売ること・作ることをマスターしよう
「売ること」「作ること」この二つをマスターしよう。両者をマスターできれば、あなたはもう無敵である。
特殊スキルを身につけよう
「特殊スキル」というのは、誰もがトレーニングして身につくスキルではない。
トレーニングで身につくようなものの価値はすぐに無くなってしまう。
特殊なスキルはどうやって身につけるか。
それは、流行りを追うのではなく、純粋に自分の好奇心や情熱を追い求めることによって得ることができる。
特殊なスキルを身につける過程は、あなたにとっては遊びに感じるが、他の人からは修行に見えるようなことだ。
学校での学習では身につかず、むしろ実際にそれをやってみることを通して身につく。 大抵の場合、そのスキルは非常に技術的/クリエイティブであるため
絶対にアウトソースしたり自動化することはできない。
信用力をつけよう
信用力をかけて、自分の名前でリスクを取ろう。
そのリスクを取れば、うまくいったあかつきには責任/エクイティ/レバレッジが手に入ることだろう。
もっとも信用力がある人は、自分の名前でリスクをとってきた人たちだ。
Oprah(オプラ・ウィンフリー)
Trump(ドナルド・トランプ)
Kanye(カニエ・ウェスト)
Elon(イーロン・マスク)
レバレッジを手に入れよう
富を築くためには、レバレッジをかけないといけない。
そのレバレッジをかけるには
・カネ
・ヒト
・モノ(メディアやソフトウェアのように、複製にかかる限界費用がゼロのプロダクト)
を持つ必要がある。
カネ:自分が持つ特殊スキルと信用力と的確な判断力を活かしてカネを手に入れよう。
ヒト:ヒトとはあなたのために働く人のことである。これはもっとも古くからある形態のレバレッジだ。ヒトを率いれば親は誇りに思うかもしれないが、それを求めすぎて時間切れになることには注意しよう。
カネとヒトは、それを提供してくれる人の許可が必要である。みんなカネが欲しいが、同じだけカネを与える人も必要だ。みんなヒトを率いたがるが、誰かは率いられる側にいなければいけない。
それに対してメディアとソフトウェアは、自分で作るだけなので誰の許可も必要ない。近年リッチになった人はみんなこれをうまく活用して富を築いた。メディアやソフトウェアは一度作ってしまえば、自分が寝ている間もあなたの代わりに働いてくれる。 あなたの代わりに働いてくれるロボットは無料で手に入れることができる。どんどん使っていこう。 もしコードを書けないのなら、本やブログを書け。動画やポッドキャストを作れ。
ビジネススキルなんてものはない
レバレッジはあなたの判断力を増幅させるものだ。
判断力には経験が必要だが、基礎的なスキルを身につけることによって素早く身につけることができる。
「ビジネススキル」なんてものはない。ビジネス書やビジネス講座からは距離を置こう。
ミクロ経済学、ゲーム理論、心理学、交渉力、倫理観、数学、コンピュータサイエンスを学ぼう。
死ぬほど働こう
「コーヒーをする」暇などないほど忙しくあろう。ただし、スケジュールを混乱させないまま。
限界まで働こう。しかし「誰と働くか」や「どう働くか」の方が「どれだけたくさん働くか」よりも大事である。
時給を設定しよう
自分に対して強気な時給を設定しよう。もし問題を解決することにかかるコストが時給を上回るのであれば、無視しよう。もしタスクをアウトソースする方が安上がりなら、アウトソースしよう。
すぐに稼げる方法なんてない
「すぐにお金を稼げる方法」なんてものは存在しない。そんな方法を紹介している人は、その方法を紹介することによってお金を稼いでいるだけだ。
特殊スキルにレバレッジをかけて戦おう。そうすれば、いずれ頑張った分のリターンが来るはずだ。
もし富を手に入れたら
そしてついに富を手に入れた時あなたはこう思うだろう。
「別にこんなものは求めていなかった」と。
【続編出たよ!!!】
なんと、大反響の本記事コンテンツに続編が出ました。
・特殊スキルってどんなものがあるの?
・プログラミングもゆうて将来AIがやるんでしょ?
・どうやったら幸せになれるの?
などなど、盛りだくさんの内容になっております。
ぜひこちらも読んでみてください!
(終わりに)
いかがだったでしょうか。
「自分の情熱がある分野を選べば誰よりも高度なスキルが身につき、結果いいビジネスを作れて富が築けるだろう」という趣旨でした。
そういう戦い方もありだなぁとは思いつつ、とはいえみんながみんな仕事にできるほどの情熱を持つ分野があるかと言われると、そうでもないと思います。
自分も「英語」や「音楽(DJ)」など情熱はありますが、それをビジネスにできるかはまたちょっと別の話かもしれない、と思ったりします。
だから、ビジネスで戦うという論点だと
「自分の情熱は置いといて、伸びそうな市場に乗る。勉強していくうちに情熱は出て来るものだ」
という論も好きです。
ま、どっちの理論も素敵だし片方を批判するわけでもないですが、
「情熱の捧げる分野なんてないから諦めよ...」と思ってしまうのは少しもったいない気がするなぁと感じます。
YouTuberやインフルエンサーの台頭によって「好きなことで生きていく」みたいな風潮になってきた今、「好きなことなんてねぇよ...」という人はどう生きていけばいいのか、みたいな問題は少し気になります。
そのくだりは置いといて、
「素早く金を稼ぐ方法」なんてものは存在しない、というのも大事な論点だと思います。
みんなお分かりだと思いますが「誰でも今すぐ不労所得を稼げる!」みたいな話はありませんし、そう言っている人はみんなマルチとか詐欺師の人だなぁと。
Twitterフォロワー20,000人のジェルバリバリ肌黒オプザイルに一時期憧れていた自分が言えることじゃありませんが....
こんな感じの翻訳案件など、色々連絡お待ちしています。